index >> tr01
トレイダーズ!

update 2001/02/08
  
レイのオレ的秘密日記(35才)

レイのオレ的秘密日記(35才)は、
レイの立場から思いっきり書いています。
つまり、こちらもぜんっぜん正しくありませんので注意(笑)。

2000/07/15

・・・オレはすでにベテランで、ルーキーな年頃をとっくにすぎた。
つまり、荒稼ぎしたり、体に無茶言わせたり、喧嘩したり、故意に恋に落ちたりってのは、とっくにすぎたはずだ。<ギャグらしい

けれども。
ちょっとユトランドで贅沢な暮らしをし、「ユトランド花器」を眺めていただけのアホな生活をしていたオレを見て、それでも少女が目を輝かせて花器とオレを誉めてくれた。しかも、オレの手を必要としているのなら、オレ的には助けない訳にはいかなかったからな。正義のために仕方のないことだ。愛するラバンダもきっと、「困った女を助けないでどうする」と言っただろうからな(嘘1)

オレはストライキを起こしていた宝石屋(花器もそこから購入した)から、ミスティオが勤めている船の船長・キャスベル殿が欲しがっていた真珠を5個ほど購入してやった。ミスティオがぜひ今後も交渉人として仕事をして欲しいと頼んだので、オレも乗船することとなった(嘘2)。久しぶりに船上での仕事をした。若い船員が多い船だったが、離水はとても上手だ。ただ、調子の悪そうな船員が一人・・・誉高い飛空騎士、クレイ。どうやらたちの悪い商人に、大砲の粗悪品をつかまされて大怪我をしたのだそうだ。可哀想に。次からはオレが品物を見定めてやろう。何といっても、クレイはこの船の中では「うまくやっていけそう」なメンバーだからな(註1)

ドラムメンで真珠をうっぱらったまでは何もかも順調だった。しかし、そこで船の専属交渉人になってからがよくなかった。
彼らを交易ビギナーだと思っていたのがすべての誤算だったのだろう。航空士クラウディオと船の契約をした後で、彼はこんなばかげたことを口にしたのだ。「これから俺らは、この宝の地図をたよりに、お宝捜しをするんだぜ!」
しかも、場所さえ分かっていなかったのだ。
オレは、すっかり暗い気持ちになって、「その地図を見せてくれ」と言ったのだ。ミスティオがその地図について説明をしてくれたが、たまたまオレはその文言に聞き覚えがあった。このドラムメンの町より北東に見える、万年雪のある山のことだ。オレがその地図についてまったく知らなかったら、どうなっていたのだ、この船は(嘘3)
・・・しかも、その山に財宝が埋まっているなんて話は、一度だった聞いたことはない。
なのにクラウディオは満身の笑みをたたえて雷精制御に励んでいる。
こんなに目の前が暗くなったことは、ここ数年なかったことだ。

しかも、その後がまたいけない。離水すれば怪しげな警官につかまって覚えのない罰金を払わされるし、山脈に近づけば巨大イカに危なく襲われそうになるし(クレイが回避指示を早く出したからよかったが・・・)、そのあとは乱気流に巻き込まれたし。
風の乱れをぬけたと思えば霧が高くまでたちこめていたし、その霧を越えたと思えば・・・空賊のお出ましだったのだ。

でも、オレは、爺や婆が言うお伽話は信じない。
「もし空賊にあったら、殺される前に自分の大事なものをひとつだけ残して、すべて彼らにあげなさい。」なんて戯れ言は。
なぜなら、彼らがみな強いわけではないことを知ったからだ。

結果から書こう。クレイ先生の出番もなく、彼らは自滅したのだ。オレたちは、彼らの身の代金25,000をたやすく手に入れることができたのだった。
「空賊にであったら、殺す前に命だけ残して、すべてをとり上げなさい。」という戯れ言なら真実味もあるというものだ。
まあ、空賊の敗因は、船一つ操れない能無しばかりだったからだろう(註2)

白い雪を頂きに残した山へと近づいていく。数日前までは袖をまくり過ごしていたというのに、ここの空気ときたら頬を差すような風になった。
キャスベル船長は「いやな予感がする」と言った。そしてそれは現実となった。探せども探せども、宝なんてものはなかったからだ。
船長のうけうりではないが、オレはいやな感じがして後ろを振り返った。クラウディオがあからさまにがっかり顔をして山を見つめていた。
よほど期待していたのが表情から簡単に読み取れる。
オレはその表情を見て、少し心を打たれた。ほんの少しだが。

若さゆえの盲目とはいえ、何と真剣なのだろう。真剣ゆえにその傷はとても深い。
オレにもかつてそんな時間があったこととオーバーラップしてしまう。オレには今は無い、情熱の炎のようなものを彼が持っていることとも。

多少憐憫の情もわくというものだ。ほんの多少だが。(嘘4)
がっかりするな、青年よ。おまえさんにはまだまだ時間がある。本物をまた探せばいいだけではないか。
決してくじけるな。くじけてしまえば、ほしいものが手に入れられないだけでなく、その若さまでも失ってしまうのだから。

その後、今後の方針を決める会議となった。ミスティオが自由都市で交易をしようというまっとうな案をだし、船長が決断を下した。
今後はオレの辣腕を発揮できることとなろう。オレよ、括目して待て!

(嘘1)ミスティオは花器も彼も別に誉めてはいない。前の船長ラバンダのことをずいぶん親しげに書いているが、(もう一つのキャンペーンで)ラブラブになっておらず、やはり嘘。
(嘘2)交渉戦闘でリーダーをさせていただいたのに、2ラウンド目でファンブル、脱落。2割ほど高く売られている(笑)。・・・というわけで、ミスティオが頼んだのではなく、「汚名撤回、売るときに損しないようにするから、付き合わせて♪」と、レイから頼んだのである。情けなや。
(註1)「うまくやっていけそう」は、第一印象のダイスの結果。
(嘘3)クリティカルで宝の地図の「物品鑑定」に成功したが、威張りすぎ。
(註2)実際空賊は簡単に自滅してくれたので・・・かなりに慢心な気分。
(嘘4)「〜だ。ほんの少しだが。」と書くときは、少しどころかすごく感動したりショック受けてるときだったり(笑)。

ご意見・ご感想などありましたら、ぜひぜひmak@slime.office.ne.jpや、すらいむ工房へ☆
[BACK]