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ソードワールド
since 1997/10/20
update 2019/10/09

カレン
「あなたってブラウニー的ね」

★ ■ カレン

 ■ 100歳前後

 ■ エルフ♀

 ■ シャーマン 5 ・・・それだけ(^^)。

  
+DATA+
+能力値+ -
+特徴+ 淡い黄のおさげ髪、淡い緑の目。現在はお祭りで購入したJapanese着物のようなものを着てる。
「マキの考えるエルフのハイテンション」ってことで、人見知りする冷たい女。特に男はてんでダメ。
戦闘は、敏捷度21で走り回るだけ。
+グラウンド+ ジャガイモ(植物の精霊)、光の石(主にジャガイモに使用している)
+PC+ -
+備考+ エルフの村の族長になるため、従兄弟のイン(ハーフエルフ)につれられ、世界を見聞して歩いている。
+コメント+ シナリオの進行を考えると、ちょっと俗っぽくなってしまって、自分の思ったエルフにならないのが残念。
長寿のはずのエルフが、何か時々妙に熱っぽい語りを入れたりするんだよね・・・。いかんいかん。(2003/09/20)
+いらすと+
★ カレンのすけっちぶっく

カレンらのイラストを収納しています。

+リプレイ+
★ 悪魔の刻印

全6回のりプレイがここに♪

+プレイリポート?+
「2000分の1の輝き」
〜カレンのその後〜

(キャンペーンか終了したノリだけで文章を書いていますので、少々荒いですが・・・)

 カレンは短かった半年間のパーティとの生活を終えて、しばらくプロミジーのフラウの様子を(数年間)見たあとに、大喜びで見聞したことをエルフの村タラントに持ち帰ります。

 1000年の寿命を持つエルフにとって、半年間は大変短い冬休みのようなものでした。毎日がめまぐるしく過ぎて行き、カレン自身もその毎日を一生懸命生きていました。そして彼女は、人間の持つ炎のような怒り(ミレイユ)、命の輝きのような聖なる矢(リーヴ)、自己犠牲に基づく優しさ(サンスター)、探求心から来る知識(リラク)、情熱という名の不可思議さ(ギャレット)などを知ります。特にギャレットはキライでした。カレンにとっては嘘つきで、真実を語らない人だと認識したからです(笑)。

 彼女はパーティの人間たちが彼女を「近寄りがたい存在」ととらえていたにも関わらず、かけがえのない友人が出来たことを喜んでいます。もちろん彼女にとっては短すぎて、自分の感情すべてを表すことが出来ませんでしたが。
また、自分にとって大切なインに奥さんが出来たことも、カレンにとっては幸せな出来事だったでしょう(^^)。

 「1年後にタイデル(の祭り)で会おう!」も忘れてしまうくらい、この冒険は小さな、幸せな思い出のはずでした。
彼女の目はすでに未来への夢でいっぱいでした。このパーティの人間たちのような、皆が協力し、自分の感情を素直に出すことが出来る自分の村を作ることが目的となったからです。また、ハーフエルフのインがいずれ年老いた時に帰る場所を用意したかった事もありました。彼が他のエルフたちに認められて暮らせるような、差別やハミご(!)のない村を作ることが理想だったのです。

 そして、彼女の持ち前(?)の努力で、エルフの族長を継ぎます。彼女は自分の理想の村作りを目指しました。しかし、彼女を待っていたのは、変えることのできない伝統と、新奇なことをするカレンに対するエルフたちの冷たい目だけでした。

 結局カレンはエルフの慣習を変えることができず、理想の村作りは失敗します。所詮エルフはエルフ同士でしか村を作ることはできませんでした。このとき初めて、あんなに短かったパーティとの半年間が自分に与えた影響が大きかったことを知ります。すっかり落ち込んでいたカレンはエルフの頑固さに嫌気がさし、また昔の半年間のような生き生きとした生活を求めて人間界へと舞い戻ることになります。しかし、すでにあれから数百年が経ち、すでにあのときのパーティのメンバーはおろか、大切なインさえも、この世にはもういなかったのでした。

彼女は自分が孤独だと思いました。自分の時間の流れが、パーティの誰ともあわなかった事を知ります。カレンはエルフの長い一生の中で、本当に自分が自分を生かしたと感じたのはたった半年間だけだったとこの時気づくのでした。「1年後にタイデル(の祭り)で会おう!」と言ったパーティの言葉の重みと、パーティにとってのその1年の重さが自分ほど軽くなかったことを初めて知ったのでした。

エルフの村、パーティのメンバーと、何もかもをなくしたカレンは、自分の残りの数百年の命を、パーティの残したかけらを集めることをライフワークにしていたのでした。しかし、現代のように探索が容易ではないこの世界で、数百年前のパーティのメンバーの足跡をたどることはほとんど不可能に近いことでした。疲れきったカレンが、最後にある廃墟で探し当てたのは、この時代の技術の粋を集めて作られた、昔の音楽家、GMレボリューション(^^;;の歌を入れたオルゴールでした。箱を開けると数百年前に聞いた懐かしい音楽が流れ出します。そして、箱の蓋の裏には、「つらいときは思い出してごらん『何とかなるさ!』 ギャレット」という、当時キライだった人物のそのままの言葉が記されてあったのでした。

 いくつもいくつも思い出される自分の古い記憶に、カレンは初めて泣きました。
もう一度みんなのいる時代に戻りたいと思いました。自分がエルフであることが悲しくなりました。
彼女が思いだしたのは、パーティといた半年間だけでした。カレンは1000年という長い一生のうちの、たった半年間だけが輝く楽しい思い出だったのです。
けれども、時間は川と同じように、昔へと戻ることはありません。彼女は涙がかれるころ、疲れ切った体をそのままそこに横たえました。

 そして、そのまま起きあがることはありませんでした。

 彼女の幸せなときはいつだったのでしょう?
長生きというのは、本当に幸せなことなのでしょうか?
愛する人たちと同じ時間を歩めないことは、なんと悲しいことでしょうか。

(私、湿った話大好きらしいな・・・)


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