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GURPS

update 2002/11/12
  
アリーの交換日記
一緒に冒険したプレイヤーさんから頂いた大切なメッセージ&メールを、
ここにしまっておきます。
+ クロットさんのひとりごと +

全6回のシナリオが終了したあとに、
クロットさんのPCさんより頂いたメールをご紹介します。

私はここのところ毎日のように、サリカ神殿に顔を出している。
ベランの奥さんのナナさんが、産休でいないために
いつも人手不足のサリカ神殿の託児所は、いまや
緊急フルスクランブル状態なのだ。
よって、私はお手伝いの大義名分をかかげて神殿に通い、
毎日子供達と戯れているのである。

今、私は部屋に一人。夕食後は静かに様々な思いを巡らすのが
職業柄、私の習慣となっている。

今回の源人を巡る一連の事件。それはすでに終わったことだ。
多くの人々を巻き込んだ混乱も収束してきている。
しかし、それとは別に事件のもたらしたものは大きかったようだ。
こと、アリーにとってはなおさらに。

今日も彼女は忙しく働いていた。いつもと何も変わらないように。
つとめて、変わらないようにしているのだ。
だが、それも表面上のこと、最近の彼女は神殿に随分と遅くまで残っている。
なんだかとても危なっかしく見えてしかたない。
これが私がサリカ神殿に毎日通うもう一つの理由だ。

シャルルが去り、ブレンダとテューレも彼女のそばにはいない。
急変する周囲に置き去られ、彼女は一人になってしまった。
ベラン宅でのお祝いパーティーのとき、アリーは私にどうすればいいのかと聞いてきた。
どうすればよかったのか。
私は彼女がなにもできないことがわかっていた。
私がなにもしてあげられないこともわかっていた。
ナギのように、そのことをはっきり指摘すればよかったのだろうか。
「アリーには何もすることは無い、このままでいい」と。

アリーは強い。私などよりもずっと。
でも、その強さは彼女が無垢ゆえのもの。
闇を知らない光の強さ。

シャルルの密かな恋慕の情は、彼女の純粋さ、優しさのせいだ。
お互いを思い合っていただけなのに、しかし、その思いのほんの
僅かなズレを、彼女は認めることはできないだろう。
信じるサリカの心と、愛する弟の心。
二つの心の矛盾は壁となり、板挟みの彼女に影を落とす。
光は翳る。

もう一つの影。
結局、テューレはブレンダを選んだ。実際に行動を起こしたのは彼だけなのだから、
彼の意志通りに話が進んでしまったのは当然だ。
アリーも実際に2人が手を取り合って去るまで、実感は無かっただろう。
もう、テューレが自分に振り向くことが無いということの。
あの日、私がアリーに対して言った言葉は、すべて本気だった。
「好きなら好きって言わないと、状況はこのままよ。」
「テューレがいらないなら、ノシ付けてあげちゃいなさい。」
理屈ではそうだが、彼女はそれができるような性格ではない。
あの時、私は彼女をからかうような口調だったはずだ。
もう、動き出してしまった流れをごまかすように、
彼女にとって辛い現実を、希薄にするように。
それが、言葉でできるなら。シャストアの力でできるなら。

結果としては、ブレンダの大々的な被プロポーズ作戦で、
これ以上ないほど明快な、婚約発表になってしまったが、
アレくらい派手にやってしまったなら、
かえってアリーの気持ちも楽なのかもしれない。

経過はどうあれ、多少の不自由はあっても今まで、
姉妹で寄り添いながら暮らしていたころ、彼女は満ち足りて見えた。
博愛的な彼女は、なるだけ多くの人々の望みをかなえることを最上とし、
それに疑いも持たなかっただろう。
しかし、どれほど強く望んでも、決してかなえられないものがあると、
自分自身で身を持って知った今、以前と同じような優しさを持ち続けられるだろうか。
サリカの戒律、善人たる自己満足、不満への代償行為、
彼女には、そういったものであっては欲しくない。
無垢の強さとは無知だからこそなのだ。
儚く、一時のかりそめのものにすぎない。
白が最も光を反射するように、今までの彼女は博愛の照り返しのようなもの。
自分自身の心の翳りを克服し、本当の意志による優しさを知った時に、
おそらく彼女は本当の癒し手となれるだろう。

それは、やがて再会するだろうシャルルの心をもだ。

・・・まあ、それにはもう少し時間がかかりそうだ。
私もしばらくそれに付き合ってみようと思う。

私が潰れかけた時、私を引っ張り上げ支えてくれたのは彼女なのだ。
今度は私が何かをする番だろう。
何ができるかは甚だ疑問だが。

とりあえず、最悪の時期に発情して動き出したテューレを、ちょいとシメテやろう。
まったく、なんてタイミングの悪い男なんだろう。

テューレかぁ・・・アリーの趣味ってよくわからない。

・・・私も変わったのかもしれない。
奥様が亡くなったというのに、他人のことを考えているなんて。
以前だったら、もう私も生きていなかっただろうに。
悲しくないわけがない。時々、後を追おうかとも思う。
そうしないのは私が強くなったのか、薄情になったのか。

・・・・・・・・・・・・・。

久しぶりに外に飲みに出ようか。
ファンブル亭も看板娘が嫁に行ってしまって、寂しいだろうし。

(飲み過ぎちゃだめでちゅよ!明日もお手伝いでちゅから)

ん?今、ジャンゲリオンの声がきこえたような・・・?

(悲しそうに笑って)
クロットさん、ありがとう。
私は、大丈夫。ブレンダもシャルルも、いなくなったわけじゃないんです。それぞれ自分の道を歩き始めただけだから。
私だけが、今までの道とそう違わないよう見えるだけで。

けれど。
家に帰るのがとても寂しいです。
灯りのついていない家に帰るのは、とてもつらいです。
ブレンダが料理をして、シャルルが本を読んでいる、かつての家を思い出してしまいます。
家具も、道具も、2人がいたそのままですから。
でも、それではいけないと思って、最近は少し片づけをしています。

かつてクロットさんがつらい思いをしていたときも、もしかして、同じ様な気持ちだったのでしょうか。
そうなら、あのときの私の言葉が、本当に助けになったのかなと、少しだけ疑問に思います。

私には、今、生徒がいます。彼らは早く大人になりたがっているようで、いろいろなことを学んでいます。
今はつらい別れも、いつかは生徒に聞かせることができる日が来るかもしれません。その日のために、今はいい訓練?と思って、サリカの神に祈りを捧げます。私が、この気持ちをいつまでも忘れずにいられますように。そして、同じように、家族との別れに悲しんでいる方を助けてあげることができるように・・・。

・・・なんてね(邪)。
ホントに、アリーはとても寂しがっています。
家に人がいないことがこんなに悲しいなんてこと、多分今までのアリーは味わったことがないと思うのですよ。
今まではシャルルが必ずと言っていいほど家にいたし、ブレンダとはかなりに家をあけないように気を使っていたと思うし・・・。
まあこれからが、アリーが大人になるための大切な時間ですな(^^)。

これからは、クロットさんと新しいパーティを組めるかも知れないですね〜。クロットさんも奥様をなくした今、
新たな旅立ちでしょうし・・・。

そうそう、ジャンゲリオンとは、クロットさんがかつて飼っていたハムスターの名前です。


+ ブレンダの内面 +

ブレンダのPCさんより頂いたメールをご紹介します。
ブレンダが私のこと、こんなに大事に思ってくれていて、とても嬉しいです〜♪
上記の設定と照らし合わせてごらんになって下さいね。

1、これは少し話したやつ。
リニアが「なんか悪いことに巻き込まれている」ことが解ったとき、1人で再度説得しに行くべきかどうか悩みました。

自分の親友だから、自分の力だけで助けてあげたい・・・。あまりリニアにとっても多くの人に知られたくないことだろうし・・・。
でも、自分だけの力で本当にリニアを救ってあげられるのか? 「自分だけ」ということにこだわって、
リニアを救ってあげることを失敗することこそ、本当の親友じゃないんじゃないか?

・・・自分には頼りになるお姉ちゃんがいる。いつも軽率な自分を、叱ったり励ましてくれるお姉ちゃん。
あのときお姉ちゃんは言ってくれたっけ。
「私たちはお母さんのおなかにいたときから一緒なんだから、苦しみも悲しみも分かち合って
頑張っていこうって言ってるじゃない。」
ここで、お姉ちゃんに相談しないで失敗したら、あたしは一生後悔するだろう・・・リニアに対しても
お姉ちゃんに対しても・・・。

性格も能力も反対の2人だけど、だからこそお互いに強く依存している部分があるはずだ・・・。
双子の一心同体性を感じてた(考えていた)なぁ、あのときは。

2、親のことを決めたあと、思ったことがありました。
ブレンダは、アレクシスが自分から離れていくことに恐れを感じているんじゃないかな?って。

シャルルを生んだ時、母親が死んで姉妹弟3人になってしまった家族。
姉妹はアルリアナ神殿で性格の異なる双子として可愛がられていたはず。
芯が強くしっかりもののアレクシス。
明るくてきかんぼうのブレンダ。
双子の弟で、蒼い眼が愛らしいが、おとなしく病弱なシャルル。
双子はそれぞれ幼いながらも、シャルルを育てながら一生懸命一緒に成長していった・・・。

15歳。成人の通過儀礼を受けるその日、アレクシスはブレンダから一歩だけ離れる選択をした。
アルリアナを出て、サリカに正規に入信する。
別に二人の関係が変わる訳じゃない。ただ姉が異なる神に入信することに決めただけ。
性格が全く違うし、そうなるであろうことはブレンダだって十分予想していたことだった。
でも、実際に姉は今までの自分から一歩離れてしまった・・・。今までずっと一緒にいたはずなのに・・・。

これから、年を追うごとにお姉ちゃんは自分から少しずつ離れていくんじゃないの?
20歳になったら? 25歳になったら? 二人は一緒だったはずなのに、どんどん別々の存在になってしまうの?

これを考えたら、ブレンダはアレクシスに対する独占欲が少し強いんじゃないかな、って。

色々と複雑な気持ちを持ってそうだなぁ。このPCは。 多分ジェラシーも持っていると思うな、姉に対して。
ブレンダはちゃらちゃらしているし、街の男達に人気はあるかもしれないけれど、
しっかりして清楚なアレクシスにだって想いを寄せている男性は少なくないはず。
ブレンダはそういう、姉に対して向けられる「本当の」想いに対して、 「お姉ちゃんを取らないで!」とか
「お姉ちゃんの方が、男の人は本当に好きになってもらえるんだ・・・」とかね。

なんか、いろいろ考えると深みにはまって行きそうだなぁ・・・このへんでやめとこ(^^;
なんか<悪魔>につけ込まれる精神的部分が多そうだぞ(^^;;;

まぁ、多分ブレンダはアレクシスが「一番大事な人」だと思います。シャルルよりも(笑)。

私ことアレクシスは。
ブレンダが、自分自身から離れていくのが怖いです、とても。シャルルがもっと成長していくにつれて、私から離れていくだろうこと、社交家のブレンダが、私の知らない友達がたくさん作って、私の知らない世界(笑)に行ってしまうのではないかということ・・・。

でも、そう思う反面、今の距離のある生活がお互いにとっていいことだとも思っています。同じ時に生まれた2人が、「自分らしさ」を引き出すためには、お互いに得意なことを伸ばしたいと考えているからです。同じタイプの人間では、何か困難にぶつかったときに、一緒につぶれてしまうのも怖いのです。そうなったら、シャルルを支えることが出来なくなりますから・・・。そうならないためにも、ブレンダとは違う方面で頑張らないと・・・と、努力しているんですよ。

(そういうことを考えている分大人といえるかも知れないですが、ブレンダの悩みをさっぱり理解してない脳天気なヤツと言うこともできるでょう(笑)。)

私だって、ブレンダに負けないくらい、ブレンダにジェラシー感じますよぉ。
だって、もてるんだもん、ブレンダってば(笑)。
しかも、テューレさんはブレンダのこと・・・(笑)。<癖:テューレ(NPC・ガヤン信者)に一途


+ クロットさんの内面 +

クロットさんのPCさんより頂いたメールをご紹介します。
アリーのクロットさんイメージと比べてご覧下さい(^^;;。

アレクシス&ブレンダ
この姉妹に対しては、とても好意的な感情をもっています。
親を失っても懸命に生きる姿勢、強さに敬意すらはらっていますが、態度にそれをだすことはまずありません。ただ、同時に不可解とも感じています。彼は肉親の情を知らないので、なにかを求める、与えるではない二人の関係がとても珍しいものに見えています。
実は、彼女らは慣れない市井に出てきて戸惑っていたクロットにとって、最初の友人でした。

アレクシスには、サリカ神官らしい博愛主義的部分に惹かれているのですが、彼の目には清純派のアレクシスはきれいすぎて、汚れた自分自身に引け目を感じるらしく、ややふざけて接する ことが多いようです。へっ、どーせあたしゃあ尻軽ですよ。

私ことアレクシスは。
・・・そっか。クロットさんって、思っていたよりもっとまじめだったんだ。<をぃ
クロットさんが、私のことを子供だとバカにしているんだと思っていた。・・・だって、真面目に接してくれないんだもん(笑)。

でも、簡単に解りあえないのはしょうがない。人はそれぞれいろいろな過去があって、私が持っている過去と、クロットさんが持っている過去は違う。そして、そういう大事なことは、忘れたりすることはできないはず。

だから、これから、共通の思い出を作っていきたいのです。そして、いろいろと話ができるようになりたいです。
人生の先輩として、聞いて欲しいこともあるし、聞きたいことはいろいろとあります。
と・く・に!その、性別がはっきりしないところは、絶対直してもらうように言わなくちゃ!(笑)<特徴:サリカ信者


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